近年のまつげエクステ業界は、慢性的な人不足が続いています。
美容業全般、あるいは日本全体での課題ではありますが、まつげエクステ業界も同様に最も人不足が定着している業界の一つであります。
このような背景事情も踏まえて、現在のアイリストの求人状況について解説いたします。
アイリスト不足の背景にある要因は様々です。
上述の通り、日本全体で抱えている問題と美容業界・まつげエクステ業界で抱えている問題とあらゆる要因が混在しています。
考えられている最も大きな要因は、サロン数の増加と言われています。
100軒しかなかったサロンが1000軒になり、10000軒になりと増えていくことで、働くアイリストさんの数が足りなくなってくるという理論です。
アイリストさんの側の方も店舗数の増加につれて増えていけばよいのですが、新たに美容専門学校を卒業する新卒者の数は、横ばいの状況です。
サロン数は増えても、新規の技術者が増えていかないという現実があります。
加えてマツエク施術者の99%は女性となりますので、妊娠や結婚・家庭の事情による転勤や引越しといった女性特有の事情から、アイリストという職業を停止、あるいはやめる方も毎年多く存在します。
また、まつげエクステの施術はとても細かい作業で肩や腰、特に目の疲れがとても多く、一定の年齢を超えると、これらの疲れがとても大きな重荷となり、休職される方も多いようです。
上記を背景に、サロン数が増加している一方で、新卒者は横ばい、更には一定数の休職者の発生といった背景事情が大きな人不足の要因となっているのではないでしょうか?
もちろん、日本国自体が抱えている少子高齢化による労働人口の低下、特に若年層である20代前半の女性は、労働人口自体が減っているため国全体での大きな懸念材料となっています。
アイリストの求人状況はこのような背景もあり、アイリストさんを探しているサロン様に対して、応募するアイリストさんの数がマッチングしていない状況となっています。
その為、アイリストさんは応募するサロンについて幅広い選択肢を有しているのが現状です。
どのサロンに応募し就職するのかを選択する際には、募集の条件・待遇面・給与面に加えて、立地や運営年数、更にはサロンの規模といった部分もクローズアップされてまいります。
大手サロンさんを好む方、中小規模のサロン様を好む方、または、都市部のサロンを好む方や地域密着型のアットホームサロンを好む方と、サロンの形態だけでも幅広い選択肢があります。
待遇面や給与面は、やはり気になるところではありますが、自宅からの通いやすさも重視し、働く目的も一緒に考慮するのが良いでしょう。
独立を将来本格的に考えている方は、都市部の最先端の大手サロンで、都会の女性たちの接客を経て、技術・接客を磨いて成長していく選択肢もあります。
また、地域密着型・あるいは中小規模プライベートサロンでは、オープンから今日までの細かな経営や運営のプロセスを習得することができます。
独立の際には基本的には小規模サロンからスタートするのが一般的ですので、中小規模のサロンで細かい経営ノウハウを学ぶのも一つの選択肢ではないでしょうか?
近年のまつげエクステサロンでは、多くのサロンで未経験者を歓迎しています。
美容師免許の保持が条件となりますが、マツエクが初めてという方でも、給与をもらいながら営業時間内に練習や研修をし、2〜4か月程度の期間を経てデビューすることができます。
実戦を経験しない研修程度ですぐに独立できるほどの技術やノウハウは習得することはできませんが、当該サロンで働くには十分なスキルを習得してから就業する事が一般的には可能です。
長きにわたりマツエクをお仕事とされたい場合は、このようなシステムはとてもはじめやすい環境ではあります。
このように、現在のまつげエクステ業界におけるアイリストの求人状況は、職が多く溢れている状況です。
就業を考えているアイリストさんは選択肢も広く、色々なサロンを見て調べて選択することができるでしょう。
加えて、現在美容師やアシスタントの方で未経験であっても、技術習得も含めて研修からスタートができますので、とても入りやすくはじめやすい業界です。
はじめるからにはある程度の目標と期間を決めて、しっかりとスタートする必要がありますが、興味のある方はサロン見学やお問い合わせなどで気になるサロンをチェックしてみてください。