アイリストさんは、誰もが最初は未経験です。
独学で始める方は皆無といっていいでしょう。
美容師免許を持っていても、実際に施術は未経験の為、必ず初めに研修を行います。
平均1か月〜3ヶ月の研修とは、具体的にどのようなするものなのでしょうか?
まずはじめに施術からスタートすることは稀です。
アイリストは、体の中でもとてもナーバスで繊細な目周りを扱うお仕事です。
その為、まつげ・目・使用する商材・装着方法など、あらゆる基礎知識をしっかりと習得する必要があるため、まずはじめに知識の勉強をすることがほとんどです。
装着方法だけではなく、注意する事、絶対にしてはいけない事、リスクなど、あらゆるシチュエーションを考慮して学び、よく理解した上で、次のステップ<施術>のステージへと続きます。
次はいよいよ施術の練習です。
専用のピンセットをもって、まつげエクステをまつげに付ける練習をするのですが、いきなり本物の毛や人間で練習することはありません。
基本的にはマツエク専用のマネキンなどを使って練習を始めていきます。
マツエクの施術はそう簡単なものではありませんので、モニターであっても本物のまつげに施術するまでには何度も練習を重ねる必要があります。
皮膚や瞼につかないように丁寧に1本1本装着する技術の習得は時間を要するものです。
細かい作業の繰り返しとなりますので、はじめの内は疲れてしまうのが普通です。
繰り返し、練習を重ねることで慣れて、成長を感じることができるでしょう。
ある程度の練習を経て、実際に人間のまつげに装着していきます。
ただし、初めての装着が普通のお客様という事は基本的にはあってはならないもので、まずは無料や激安でモデルとなってくれる方を探して、モニターとして最終の本番確認をする必要があります。
※モニターは基本的にはサロンが用意してくれます。
実際の本物のまつげへの装着は、人形とは違う点も多々あり、習得した技術をしっかりと習得するためには、この過程も乗り越えることが必要です。
技術・知識をしっかりと習得すれば全て終了か・・・?
もう一つ大事なのは接客であり、カウンセリングです。
接客は幅広い側面を持っております。
電話応対から始まり、来店時の姿勢や発声などあらゆるビジネスの基本となる重要なパーツとなります。
お客様に聞き取りやすいしゃべり方で、明るい気持ちで接客することが大事ですね。
そして近年注目されているのはカウンセリング力。
すぐに習って習得できるものではありませんし、何より経験が大きなファクターとはなりますが、お客様の要望をしっかりと聞き取ることのできるコミュニケーション力や、マツエク初心者の方などへのアドバイスなどの発信力など、一人前のアイリストとして施術を行うに当たり重要な部分の研修となります。
サロンによっては、立ち振る舞い・姿勢・挨拶・しゃべり方、全てを指導されることもあります。
サロンに来店してくださったお客様が満足して施術を終え、また来たいと思ってもらえるようなサロンつくりは小さな努力の積み重ねで成り立っています。
以上がアイリストの研修についてでした。
マツエク業界に限った研修も多々ありますが、根本の部分はどの業界も変わりはありません。
根気強く、一生懸命、そして積極的に研修は取り組む必要があり、その成果として自身の成長や活躍のステージができるものであります。
絶え間ない努力とより深い探究心、これらを併せ持ちしっかりと研修することで、一人前のアイリストを飛び越え、お客様から求められるような優秀なアイリストへと成長していくでしょう!